今回は高圧受電設備やキュービクルの更新相談を受けていると、設備担当者がいない会社ほど設備管理の課題が見えにくい傾向があります。高圧工事専門店の現場目線で解説します。

高圧受電設備の現地調査やご相談を受けていると、設備そのものより先に気になることがあります。
それは、
「この設備を誰が管理しているのだろうか」
ということです。
設備の状態を見る前に、管理体制を見る。
これは高圧設備に限らず、どの業界でも重要な考え方だと思っています。
最近ご相談をいただく案件の中には、
設備担当者がいない。
設備履歴が分からない。
いつ交換したか分からない。
主任技術者から何を指摘されていたか分からない。
というケースがあります。
もちろん、人員不足や組織変更など様々な事情があります。
しかし、高圧受電設備という観点では少し注意が必要です。
なぜなら、
設備は毎日動いているからです。
動いていると安心します。
問題なく稼働しているように見えます。
しかし、
設備が動いていることと、
設備の状態を把握していることは全く別の話です。
私は現場で、
「設備は動いているけど、誰も設備の状態を説明できない」
というケースに何度か出会いました。
これは決して珍しい話ではありません。
例えば、
・いつ更新したのか分からない
・どの機器が古いのか分からない
・PCB調査結果がどこにあるか分からない
・主任技術者の指摘内容が分からない
・点検履歴が整理されていない
こうした状態です。
経営者の方からすると、
「特に問題なく動いているから大丈夫」
という感覚になるかもしれません。
しかし現場目線で考えると、
問題が起きた時に判断材料がない
という状態でもあります。
私は高圧設備を見る際、
設備本体だけではなく管理簿や履歴も確認します。
なぜなら、
設備管理ができている会社ほど、将来の選択肢が多いからです。
例えば、
更新時期の計画。
PCB対応。
リース活用。
低圧化の検討。
こうした判断は、設備の情報が整理されているほどスムーズに進みます。
逆に、
情報が残っていない。
履歴が分からない。
担当者がいない。
という状態では、
現状把握から始めなければなりません。
私は現場を見ていて感じます。
設備が綺麗な会社は、管理も綺麗なことが多い。
管理が綺麗な会社は、設備も綺麗なことが多い。
もちろん例外はあります。
しかし、
整理整頓。
管理簿。
点検記録。
設備履歴。
こうした部分には会社の考え方が表れます。
高圧受電設備は、
売上を直接生み出す設備ではありません。
だから後回しになりやすい。
しかし、
会社を動かし続けるためには欠かせない設備です。
私はよく、
高圧設備は「緊急ではないが重要」とお伝えしています。
設備担当者がいないことも同じです。
今すぐ問題になるわけではないかもしれません。
しかし、
設備の状態を把握する人がいない。
管理する仕組みがない。
これは将来的なリスクにつながる可能性があります。
だからこそ、
設備担当者がいない会社ほど、
設備情報を整理することが重要だと思っています。
私は工事会社ですが、
工事だけが仕事ではないと思っています。
今どんな状態なのか。
どんな課題があるのか。
いつ頃検討する必要があるのか。
その整理をお手伝いすることも重要な役割だと思っています。
実際、
「相談してみたら状況が整理できた」
と言っていただけることがあります。
私たちにとって、その言葉はとても嬉しいものです。
設備更新が必要かどうか。
PCB対応が必要かどうか。
今すぐ動くべきかどうか。
まずは現状を知ること。
そこから始まると思っています。
私たちはこれからも、
高圧工事専門店として、
お客様が安心して電気を使い続けられる環境づくりに貢献していきます。