キュービクル(高圧受電設備)の更新相談で最も多いのが、 「費用が心配なので、もう少し様子を見ます」 という声です。
気持ちはよく分かります。 決して安い工事ではありませんし、予算が潤沢にある企業ばかりではありません。
しかし、現場の実態を知っている立場から言えば、 更新を先送りにする判断が、もっと大きな損失を生むことがある という点を知っておいていただきたいのです。
設備の判断は、 「費用だけ」で決めてしまうと危険です。 正しい情報を知ることで、判断は大きく変わります。

■ 1. 古いキュービクルを使い続ける“本当のリスク”
キュービクルは20年以上を超えると、目に見えない部分から劣化が進み始めます。
特に多いのが以下の症状です。 • トランス内部の絶縁劣化 • ケーブル端末の腐食 • VCB(遮断器)の内部真空低下 • キュービクル底部の腐食 • 湿気や温度による絶縁低下
これらは外観では分かりません。 点検でも「異常なし」と判断されるケースがあります。
しかし、劣化は確実に進んでいます。
そして限界に達した瞬間に、 停電・地絡・焼損といった重大事故 につながります。

■ 2. 停電が企業に与える損失は“工事費の数倍以上”
企業が見落としがちなポイントがあります。
それは、 “停電による損失は、更新費用よりはるかに大きい” という事実です。
例えば… • 生産ライン停止による損失 • 店舗営業停止による売上ゼロ • 情報システムダウン • 仕掛かり中の食品・製品の全廃棄 • 取引先への信用低下 • 補修・応急処置の高額化
これを経験した企業は、 「更新をためらっていた頃の自分に戻りたい」と本気で語ります。
つまり、 費用を理由に先送りすることは、 結果的に “もっと高い代償” を生む可能性があるということです。

■ 3. 正しい情報を知れば、判断は変わる
費用だけで判断する企業が多いのは、 設備の“現実”が正しく共有されていないからです。
以下を知っているだけで、判断は大きく変わります。 • 20年以上の設備は事故確率が急増する • 外からは見えない内部劣化が進行する • 点検だけでは発見できないリスクがある • 停電損失は更新費を大きく上回る • 事業者が管理責任を負う
正しい判断は、正しい情報からしか生まれません。

■ 4. 「先送り」が最も高くつく判断
キュービクル更新で最も危険な判断は、 費用を理由に “先送りすること” です。
もちろん、無理に進める必要はありません。 しかし、状態を知らないまま先送りするのは危険です。
企業を守る判断とは、 設備の現状を知った上で、適切な更新タイミングを決めること です。

■ 5. 誠実な専門店は“予算に合わせた最適解”を一緒に考える
パワーパートナーズは、 「更新するべき理由」と「不要な工事を排除する判断」を両方大切にしています。 • 必要な部分だけ更新する • 優先度をつけて段階的に進める • リースや分割で初期費用を抑える • 予算に応じた最適解を提案する
大切なのは、 「無理にやる」のではなく、「正しく判断すること」 です。
その判断を支えるのが私たちの役割です。

■ まとめ|費用だけでは判断できない。“未来の損失”も考える
キュービクル更新は安くありません。 しかし、先送りが必ずしも節約になるわけではありません。
むしろ、 未来の損失を大きくする可能性があります。
企業を守るのは、 今日の小さな決断です。
パワーパートナーズは、 誠実な情報提供と適正価格で、 お客様の判断を全力で支えます。
まずは状態を知るところから始めてください。 それが“未来の損失を防ぐための最初の一歩”です。