高圧受電設備(キュービクル)は、 「中の機器」よりも「設置環境」によって寿命が大きく変わることをご存じでしょうか。
現場で多いトラブルの原因をたどると、 実はキュービクルそのものではなく、 基礎の劣化・防水不良・環境の悪条件 であることが非常に多いのです。
パワーパートナーズは、高圧工事専門店として、 設備を安全に長期間運用するための“環境改善”に誠実に向き合っています。
今回は、意外と見落とされがちな キュービクル基礎・防水・設置環境の重要性 について解説します。

■ 1. 基礎の劣化は「気づかないうちに設備を傷めている」
キュービクルは重量があり、 コンクリート基礎のわずかな劣化でも、 ・機器内部の歪み ・雨水の侵入 ・振動による端子緩み ・湿気滞留による絶縁劣化 といった影響を及ぼします。
特に多いのが以下のケースです。 • 基礎にヒビ • 水たまりができる配置 • 設置面の傾き • 防水の欠落 • キュービクル底面の腐食
これらは内部劣化を加速させ、停電リスクを高める原因となります。

■ 2. “防水不良”は重大事故を招く
屋外設置のキュービクルは、 防水が不十分だと内部に水分が入り込みます。
内部湿気は次の症状を引き起こします。 • 絶縁不良 • 端子部の腐食 • トランスの劣化加速 • VCB・LBSの接触不良 • ケーブル端末の劣化
特に梅雨時期や台風時期にトラブルが増えるのは、 “防水が弱い設備が湿気で一気に悪化する”ためです。
防水は軽視されがちですが、 最重要の安全対策の一つです。

■ 3. 設置環境が悪いと、機器寿命は一気に縮む
次の環境に設置されているキュービクルは要注意です。 • 塩害地域(サビ劣化が急速に進行) • 地面の水はけが悪い場所 • 車両が接触する可能性がある場所 • 風雨が直撃しやすい立地 • 蒸気・粉じん・油が多い工場内 • 日当たりが強く高温になりやすい場所
どれも“キュービクル本体よりも先に環境が壊す”要因となります。
専門店は、設置環境の改善提案も含めて 設備を長く安全に使うための全体設計を行います。

■ 4. パワーパートナーズが行う「環境診断」
単なる機器点検ではなく、 設備を外側から守るための診断を行います。
診断項目 • 基礎の水平・ヒビ・沈下 • 底面の腐食・防錆の状態 • 雨水侵入の痕跡 • 風向き・立地環境 • 配管・ケーブルルートの腐食 • 日照・湿度・周辺リスク
これにより、 “内部の機器はあと何年使えるか” だけでなく “環境改善で寿命を延ばせるか” まで見極めることが可能です。

■ 5. まとめ|長く使える設備は「環境が良い」
高圧受電設備は、 内部機器だけを見ていても安全は確保できません。
基礎・防水・設置環境こそが、設備寿命を決める重要要素です。
パワーパートナーズは、 誠実な診断・適正価格・安全施工によって、 企業の電気インフラを外側からも守ります。
設備の基礎状態や環境が気になる場合は、 どんな小さな疑問でも構いません。 誠実にお答えします。 {CAPTION}