キュービクル(高圧受電設備)の管理というと、 更新・点検・事故防止といった「設備そのもの」に目が向きがちです。
しかし実際には、 契約電力やデマンドの考え方も、キュービクル管理と深く関係しています。
この部分が整理されていないことで、 知らないうちに無駄なコストや不要なリスクを抱えている企業は少なくありません。

■ 契約電力は「なんとなく」で決まっていないか
高圧受電をしている企業の中には、 次のような状態になっているケースがあります。 • 契約電力を正確に把握していない • 何年も見直していない • 設備が減っているのに契約はそのまま • デマンド値を確認したことがない
契約電力は、 一度決めると見直されにくい項目のため、 実態とズレたまま運用されていることが珍しくありません。

■ デマンドとキュービクルは密接に関係している
デマンド(最大需要電力)は、 電力契約の基準になる重要な数値です。
そしてこのデマンドは、 • 使用している設備構成 • 同時使用の状況 • キュービクルの容量 • 電力の使い方
と密接に関係しています。
つまり、 キュービクルの容量や構成を見直すことで、 デマンドや契約電力の適正化につながるケースもある ということです。

■ 契約電力が実態より大きい場合の問題
契約電力が実態より大きい状態が続くと、 次のような問題が発生します。 • 毎月の基本料金が割高になる • 不要に大きなキュービクルを維持することになる • 更新時の設備費用が高くなる • 管理・点検・法令対応の負担が増える
特に、 設備縮小や省エネを進めてきた企業ほど、 「契約だけが昔のまま」 という状況に陥りやすくなります。

■ 低圧化・容量見直しという選択肢もある
契約電力やデマンドを整理した結果、 次のような判断につながるケースもあります。 • キュービクル容量を適正化する • 不要な機器を整理し部分改修する • 高圧を廃止して低圧化する
これは決して珍しい話ではありません。
キュービクル更新=同じ容量で入れ替える と決めつけてしまうと、 将来にわたって不要なコストを抱え続ける可能性があります。

■ 正しい判断には“設備と契約の両方”を見る必要がある
キュービクル管理で重要なのは、 設備だけ、契約だけ、のどちらかを見ることではありません。 • 現在の使用電力 • デマンドの推移 • 設備構成と老朽化状況 • 今後の事業計画
これらを セットで整理すること が、 無駄のない判断につながります。

■ キュービクル専門店だからできるサポート
パワーパートナーズは、 キュービクル専門店として、 設備だけでなく「使い方」まで含めて整理します。 • 現在の設備構成の確認 • 容量と使用実態の整理 • 更新・改修・低圧化の選択肢提示 • 将来を見据えた設備計画の相談
工事ありきではなく、 適正な状態に近づけるための判断支援 を重視しています。

まとめ|契約電力の見直しはキュービクル管理の一部
キュービクル管理は、 設備を維持することだけが目的ではありません。 • 無駄なコストを抑える • 不要なリスクを減らす • 将来の判断をしやすくする
そのためには、 契約電力・デマンド・設備構成を一体で考えること が欠かせません。
パワーパートナーズは、 キュービクル専門店として、 誠実な情報提供と現実的な整理で、 お客様の判断を支えます。
「今の契約が適正か分からない」 その疑問からで構いません。 まずはお気軽にご相談ください。