キュービクル（高圧受電設備）の管理について、 意外と多いのが次のような状態です。
「管理会社が見ているはず」 「点検業者に任せている」 「電気のことは専門外なので分からない」
こうした考えが重なり、 責任の所在が曖昧なまま設備が使われ続けている ケースは少なくありません。
しかし、キュービクルは 責任が曖昧なまま運用してよい設備ではありません。
⸻
■ キュービクルの管理責任は“自動的に移る”ものではない
キュービクルは、 高圧の電力を受電・変圧する重要設備です。
法令上、 高圧受電設備の管理責任は需要家（事業者・オーナー）側にあります。
点検業者や管理会社は、 管理を「代行」している立場であり、 最終的な判断や責任までを肩代わりする存在ではありません。
つまり、 「誰かが見てくれている」という認識だけでは、 責任は移らないのが現実です。
⸻
■ 責任の所在が曖昧な現場で起こりやすいこと
責任の所在が整理されていない現場では、 次のような状況が起こりがちです。 • 点検指摘が出ても判断されない • 更新提案が宙に浮いたまま進まない • 危険性が共有されない • 事故が起きてから慌てて対応する • 「誰が判断すべきだったのか」が問題になる
これらはすべて、 事前に整理していれば防げた可能性が高い問題です。
⸻
■ 判断と責任はセットで考える必要がある
キュービクル管理では、 「判断する人」と「責任を負う人」が分かれていると、 対応が遅れやすくなります。
重要なのは、 • 誰が現状を把握するのか • 誰に情報を集約するのか • 誰が最終判断を行うのか
この流れを明確にすることです。
判断が明確になれば、 対応は驚くほどスムーズになります。
⸻
■ 専門店は“責任を押し付ける存在”ではない
パワーパートナーズは、 責任を押し付けるために現場に入るわけではありません。 • 現状を分かりやすく整理 • 危険性を事実ベースで説明 • 必要な対応と不要な対応を切り分け • 判断材料を資料として残す
「判断できる状態をつくる」 これが専門店としての役割だと考えています。
責任を明確にすることは、 お客様を追い込むことではなく、 守るための準備です。
⸻
■ 責任が整理されている現場は事故が起きにくい
設備トラブルが少ない現場には、 共通した特徴があります。 • 情報が共有されている • 判断の窓口が決まっている • 更新や改修が計画的に行われている • 点検結果が活かされている
これらはすべて、 責任の所在が整理されているからこそ実現しています。
⸻
まとめ｜キュービクル管理は“責任を決めること”から始まる
キュービクルは、 放置や任せきりが許される設備ではありません。
だからこそ、 • 誰が管理するのか • 誰が判断するのか • 誰が責任を持つのか
この3点を整理することが、 安全管理の第一歩になります。
パワーパートナーズは、 キュービクル専門店として、 誠実な情報提供と分かりやすい整理で、 お客様が安心して判断できる環境を支えます。
「何から整理すればいいか分からない」 その段階からでも問題ありません。 まずはお気軽にご相談ください。